こんにちは 院長の武田 禎慶です.
本年もあと少しとなりました.本院は開業して5ヶ月経ちました.早いですね,月日が経つのは.
さて今回は審美補綴の一つ,オールセラミッククラウンのお話をします.
数年前からジルコニア(人工ダイアモンド)を使用した冠が登場しました.以前はメタルボンド(セラモメタル等とも言われます)と云ってセラミックの中に金属のベースが入って強度を保つものが主流でした.これは,確かに審美的にも良いのですが,時間が経過するにつれ,歯肉と冠の間に黒いラインが生じてきます.では,ベースに使用している金属も無くしてメタルフリーで強度を保つことが出来ないかと、研究された結果,登場したのが,ジルコニア(何度も言います,人工ダイアモンド)をベースに使用したオールセラミッククラウンです.読んで字のごとし,メタルを使用しない審美的にも,強度にも問題のない優れた冠であるこの補綴は,ベースのジルコニアを,コンピューター(CAD/CAM)で情報を読み取り,作り出してきますので,精度が求められます.精密な印象(型取り)が必要であり,当院では,個歯トレー法と云う方法で型取りを行います.
僕はこの方法が一番綺麗に型が取れると感じています.時間は掛かりますが,せっかくオールセラミッククラウンを選ばれたのですから,僕の仕事もこだわりを持って進めたいのです.型取り後,ジルコニアのベースを試適して適合性を確認し,ポーセレン(セラミック・陶材)を築成して,色,形態等のチェックを行います.この際,患者様にもご覧頂いて,確認をお願いしてます.何故なら一度,本装着してしまうと冠を容易には外せなくなり,修正が効かない為です.これほどのお時間を頂いて,良い冠が入ります.
なお,写真は先日装着した冠と型取りです.ジルコニアはインプラントにも使用されている材料であり,先日,センター長が国際インプラント学会で,生体の中にも埋め込み可能な素材である研究が進んでいることを見てきたようです.
歯科界では,材料が日々進歩し,変わっていきます.5年後,10年後が楽しみです.



