今日はとんでもなく風が強い日でした。雪はそうでもないですが、本当に寒いです。
皆さんもお風邪をひかれないように用心して下さい。
先日、10年振りにパソコンを買い替えました。情報を整理していると、その中に、僕が研修医時代、大学病院にて残した記録がありました。僕が初めて手がけた総義歯の患者様です。
僕がインストラクター(恩師のDr.です。)のチェックを受けながら、診断、型取り、高さ決め、歯の排列(並べる)、重合(最後に焚き上げ、完成させます)と、技巧師さんにお任せすることなく作製し、患者様にSETさせて頂きました。患者様にも、「こんなにくっつく入れ歯は初めて。」と喜んで頂きました。
ところが1ヵ月後、来院された患者様のお口の中を診てビックリ!!噛み合わせが変わって、ずれが生じていました。くっついた義歯で本格的に噛むようになったら、顎の位置が、元の位置へもどってきたのです。この患者様は、義歯を失くされいて、噛む位置がご自身でもお解かりにならなかった状態でした。本来の噛み合わせの位置とにずれが生じたのです。
この患者様には、「治療義歯」を作製し、噛み合わせが安定したところで最終的な義歯を入れさせて頂きました。とても勉強になる症例で、僕が「義歯」を研究するきっかけとなる出来事でした。この経験が今でも僕の補綴治療に活かされています。
例えば、インプラント治療においても、噛みあわせの位置が重要になってきます。
すぐに本物の補綴を入れるのではなく、仮の歯(プロビジョナルレストレーション)を作製して、SETし、充分に機能するかを確かめ、最終補綴を作製します。この為、患者様には、お時間を頂き、ご迷惑をお掛けするのですが、出来るだけ使用感が良いものを長く使って頂きたいと思う為、この方法でインプラント治療を行っています。
本当に良いものを、時間と治療費用は掛かりますが、患者様の健康の為にご提供させて頂きたいと思っています。



