歯は神経をとると脆くなります。上記のレントゲンは普通に虫歯を処置すると必ず神経が露出する症例です。
左下の写真で、青く染まっているのが、虫歯の歯質です。
ある程度虫歯の歯質を取り除きますが、完全に取り除くと神経が露出してきますので、あえて虫歯の歯質を残します。
そこにDOCSBESTセメントを使用します。その後、仮の蓋で経過観察し後日症状が出なければ詰め物の処置をします。
神経を取らずに処置をすことで来院回数も減りますし、何より神経を保存出来ることが重要で、この治療法の利点と考えます。
また、抗菌剤を使用する３－MIX法ではないため アレルーギーの心配もありません。
残念なことにDBセメントは保険診療が認められていない材料です。
そのため、詰め物も自由診療になります。また、全ての虫歯に使えるとは限りません。
当院は５年前よりこの治療法を導入しております。
歯はできるだけ削らないのが良いと考えます。
バクテリアセラピーとは、ヨーロッパで新しく誕生した予防医学で、優れた善玉菌を摂取することにより、体の中にいる菌のバランスを変え、体質を変えていく細菌療法です。
もともと人の体に住んでいる善玉菌を摂取していただきますので、副作用などの体に害を与えることのない、体に優しい治療法です。
通常の歯科治療やメンテナンスに加えて、善玉菌（L・ロイテリ菌）を摂取していただくだけで、お口や体全体が健康になっていきます。
L・ロイテリ菌とはヒトの母乳・口腔由来の乳酸菌です。
L・ロイテリ菌をつづけて取ると、
- ①虫歯の原因菌を減らす
- ②歯周病の原因菌を減らす
- ③口臭を減らす
- ④便秘・下痢の方の便通を整えます
- ⑤胃のピロリ菌を減らします
- ⑥アレルギー症状（アトピー性皮膚炎・花粉症など）を軽減します。
臨床時の体験として、歯周病の治療時に併用すると歯肉の炎症の改善が非常に速いのが実感できます。
